2012年1月15日日曜日

おじさんのかさ 佐野洋子 文・絵

「おじさんのかさ」という話が好きだ。「百万回生きたねこ」の作者、と言えば知っている人も多いと思う。簡単に話すと、雨の日もささなかった大切な傘を、子供達の楽しそうな様子に、思わず傘をさしてしまう、というお話だ。まるで「北風と太陽」。やはり、楽しそうな声に心は開いていく。ずっと閉まっていたケメックスを使ってみようと思ったのは、コーサ(ククサ)のカップを購入したのがきっかけだ。三越の北欧展に、リサラーソンを見に行ったときに、目に留まったコーサ。そこで出会った人は、北欧雑貨のお店をしている方。コーサについて、そして主にスウェーデンの雑貨についての話をしてくださった。こういう自分の興味のあるものに造詣の深い人に会うと、その嬉しさに心が開いていくのがわかる。聞けばご兄弟はコーヒーのお店をしていらしたり、お父様は有名なアンティーク販売などで有名な方。なるほど。コーサの木の香り、長年使い込む楽しみなど、話をしながら、ケメックスでコーヒーを淹れたくなった。やはり、その楽しみや深さを知ることで、新しい世界への入り口が見えてくると思った瞬間だった。          

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